ノーコード、ローコードが注目される昨今、Node-REDの需要も高まっています。
本記事では以下のようなエンジニア向けに執筆をしていきたいと思います。
- Node-REDの概要、特長が知りたい。動かしてみたい。
- Windows環境でNode-REDを動作させてみたい
Node-REDとは?
以下の特徴を備えます。
- ランタイムはNode.js上に構築される
- 部品をドラッグ&ドロップで連結させて様々な機能を実現可能
- 作成したフローはJSONを使用して保存が可能
WSL環境構築
本記事ではWindows環境でLinux動作を確認したいため、Windows Subsystems for Linux (以下、WSL)を使用します。
コマンドプロンプトを起動し、ここではUbuntu 20.04をインストールします。
ちなみに、wsl --list --onlineでインストールが出来るディストリビューションの表示が出来ます。
①ディストリビューションのインストール
-dオプションでディストリビューションを指定し、--installオプションでインストール
②初期設定
別ウィンドウにインストールしたディストリビューションが起動するため、username、passwordを設定する
以上でwsl上でのUbuntu20.04のインストールは完了。
Node-REDのインストール
構築したWSL上のUbuntu環境に、Node-REDをインストールします。
尚、Windowsを介さず、ディスクにUbuntuが直接インストールされている環境でも、以下同様の手順でNode-REDの構築が可能です。
① apt-getでインストール可能パッケージ”一覧"のアップデート
$ sudo apt-get update
② nodejsとnpmをインストール
$ sudo apt install -y nodejs npm
-yは問い合わせ時にすべてy応答。Node.JsはJavaScriptの実行環境で、Node-REDはNode.jsで開発されています。そのため、Node.Jsのインストールが必要となります。
(Node.JS概要:https://qiita.com/non_cal/items/a8fee0b7ad96e67713eb)
また、npmはNodeJsのパッケージ管理のために必要です。
③ Node-REDをインストール
$ sudo npm install -g --unsafe-perm node-red
-gをつけるとインストールするコマンドのパスを通すので、どこからでも対象コマンドの
実行が可能。
④ Node-REDを起動
$ sudo node-red &
ブラウザのURL欄にhttp://127.0.0.1:1880と入力するとNode-REDの画面が確認できます。以下のような画面になれば起動成功です。
※Node-REDはデフォルトのポートに1880が使われています。