ここではTensorflowの導入手順を示します。筆者はWindows環境を使用しているため、WSL(Windows Subsystem for Linux)を活用してTensorflowを検証していきます。
TensorflowとしてはWindows7以降もサポートはしてるので、直接Windowsにインストールすることも出来るみたいですが、Ubuntu上で動かす機会のほうが多そうなので、あえてWSLを使うことにします。
尚、本記事の手順はWSLを使っていなくても、標準のUbuntu環境上での導入手順として見てもらっても構いません。その場合はWSLのインストールの部分を読み飛ばしてください。
WSL上へUbuntu20.04をインストール
まずはWSLの環境にUbuntu20.04をインストールします。(Ubuntu22.04あれば試してみたかったですが、今現在WSLでは20.04が最新でした)筆者のPCにはWindows10が入っている状態です。
Ubuntuをインストールするために、左下メニューボタンを右クリック⇒Windows PowerShellを選択してPowershellを起動します。
wsl --list --onlineでインストール可能なディストリビューションが表示され、-d "ディストリビューション名"でインストールが出来ます。この中では最新のUbuntu20.04を指定してインストールを行いましょう。
成功すると、以下の画面が表示されます。
ユーザ名、パスワードを設定してください。
Tensorflowのインストール
最新のTensorflow2をインストールします。インストール手順は公式サイトの以下を参照ください。
Tensorflowに必要な環境は以下です。WSLにUbuntu20.04を入れた時点でUbuntu Ver.は要件を満たしており、Pythonはデフォルトで3.8がインストールされていました。まずはTensorflowインストールに向けてpipのインストールが必要です。
① apt updateを実行してパッケージ情報を更新
② pipのインストール
インストールガイドによると以下の通り、pipのバージョンは19.0以降が必要のようですが、pipインストールした状態でVer.20.0は満たしてはいました(pip -Vでバージョン確認が可能)
ですが、ガイドの手順通り一応最新にupgradeしておきます。
③ Tensorflowのインストール
インストールガイドによると、以下の通り安定板と最新版:プレビュービルドの2種類があるようなので今回は安定版を使うこととします。tf-nightlyというのは毎晩アップデートがかかる(なのでnightly)ような最新版だけど、新しすぎて検証も不十分なVerというイメージですね。
安定版を入れる場合はそのまま"tensorflow"の指定でOKです。最新版にする場合は"tf-nightly"で。
最後にTensorflowがインストールされたことを検証するため、チュートリアルにある以下コマンドを実行します。
以下のような表示となれば成功です。
まとめ
以上でTensorflowのインストールは完了です。
インストールの処理自体はそこそこ時間を要しますが、インストールに必要なコマンドや手順は思ったよりシンプルなものだったかと思います。
おさらいですが、tensorflowインストールまでの手順は以下でした。
- Tensorflowの必要要件を満たすUbuntu、Python環境を準備する
- pythonパッケージインストールに必要なpipをインストールし、最新にする
- pipコマンドでtensorflowをインストールする。
以降、Tensorflowの基本的な使い方についてブログ更新していく予定です。